吉田拓郎『夏休み』

フォーク世代もしくは、ニューミュジックと言われる音楽を聞いていた我々の世代の、音楽は暗いですよね。

根本に反戦が埋まっているので、表面の歌詞と裏に流れている主張をのギャップを読み取り共感していたのでしょうね。

拓郎の「夏休み」は、過去の楽しかった夏休みはもうやってこないと言う郷愁を歌っているのだけれども、現在なぜ楽しい夏休みがやってこないかが不明です。

綺麗な姉さん先生が、いなくなった事が直接の原因と思えるのですが、もっと秘めた悲しい事が潜んでいるように感じられます。

40年前には思わなかった事ですが、拓郎は無常を感じていたのかもしれません。

楽しい夏休みがやってくるでもその先に流れていく時間への無常感、それがたまらなかったのかもしれません。

やはりこの無常感を感じる曲として、「祭りのあと」という曲があります。

この曲の方が、ストレートに悲しみを訴えています。

華やかで楽しい事のあとにやってくる寂しさ、華やいでいる若い時代のあとにやってくる物、繁栄している現在のあとにやってくる物。

華やいている物だけが続くのではないよと常に警告し、心を戒める曲なのでしょうね!

夏は、太陽の光が強く華やいでいますが、強い光の影は深い闇かもしれませんね。

 

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