漢方はいかがわしい!? 同病異治 異病同治

漢方はいかがわしい!? 同病異治 異病同治

 

お客様が、漢方専門ドクターに関するプリントを持って来てくれました。

そのプリントをチラッと見た、ウチのスタッフが「漢方てなんかいかがわしいよね」とつぶやきました。

「・・・?」私は漢方をいかがわしいと言う人に初めて会ったので、チョット興味を持ちました。

その人は、高額な美容系の漢方薬やサプリメントの事を言っているようです。

少し納得!!

健康・美容業界は玉石混交

美容系の漢方・生薬はべらぼうに高額のものがありますよね!!

そこからくる不信感や疑問は誰でも持つところかもしれません。

一方漢方は効かないと言う人は、結構います。

私の父も、漢方を全く否定してました。

父は晩年背骨が変形し(圧迫骨折のため)常に背中が痛く、苦しんでいました。

もちろん私も出来る限りの施術はしましたが、その場は改善しますが翌日には痛くなってしまいました。

そこで駅にして二駅先にあるペインクリニックにも行きましたが、痛みを取ることはやはりできませんでした。

父は不整脈があり血液をサラサラにする薬を二種類ほど飲んでいたため、ブロック注射ができず父の嫌いな漢方薬が処方されました。

父は漢方薬は効かない効かないとよく呟いていました。

 

プラシーボ反応

プラシーボ反応というものがあります、患者と医師が効くと信じて処方される薬はよく効きます。

日本では、偽薬と訳され悪いイメージで語られますが、アメリカの医師アンドルー・ワイル氏は、プラシーボ反応こそ最も重要と語っています。

「信じるものは、救われる」では心もとないと思うかもしれませんが、 信頼関係のない医療は成り立ちませんよね!!
さて漢方薬に話を戻します。

医療機関でも今幾つかの漢方薬が、保険診療で処方が可能になっています。

でも実際は、そこそこにしか効果がないのかもしれません。

原因は、西洋医学の診断法により漢方薬を処方するところにあります。

東洋医学では、証をとると言い、東洋医学独特の診断法により漢方薬を処方します。

「同病異治 異病同治」という言葉があります。

西洋医学的診断では同じ病気なのに、 東洋医学では人により治療法が違ったり、違う病気なのに同じ治療法をするということです。

一つの例として漢方薬で最も飲まれている葛根湯の効用書きを見てみましょう。

ツムラの葛根湯の効用書きにはこう書かれています。

体力中等度以上のものの次の諸症:
感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み

風邪の症状と筋肉痛に効果があると書いてあります。

風邪の患者さんにも、筋肉痛の患者さんにも出せるわけです。

この辺が、西洋医学に染まりきっている医師から、異端視される原因なのでしょうね。

だいたい西洋医学の薬で、総合感冒薬を筋肉痛のときに飲む人はいませんよね。
私は頻繁に肩こりからくる緊張性の頭痛の人には、薬剤師さんに相談してと断りを言って葛根湯を進めることがあります。

緊張性の頭痛は、鎮痛剤が効きにくく、整体がとても有効なものがあります。

頻繁に整体院にくるわけにいかない方には、次善の策としてご案内しているわけです。

漢方薬と言っても薬です、薬を飲まない越したことはありません。

でも我慢できない時は、薬に頼るのは仕方ないことです。

もちろん頻繁に頭痛に悩まされている人には、頭痛外来への受診も勧めています。

こころかろやかにまとめ

漢方薬の効用は広く、風邪と肩こりに効くなど多様性があります。

これが東洋医学の真骨頂と言えます。

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