日本の伝統的な食品が、健康に良いとクローズアップされてきてますよね。
日本人にとって日本食は、なじみが深くとても取りやすい食品です。
最近では、お茶が注目され粉茶を飲む人が増えてきてますよね。
我が家でもいつの間にか粉茶が、食卓にあります。
今回は、疲労回復効果や、脂肪燃焼効果が注目されてきている梅干しを取り上げてみます。
▼目次
脂肪燃焼効果が確認されたバニリン
最近注目されているダイエット法に、「焼き梅干しダイエット」という物があります。
梅干しには、バニリンという梅干しにだけに含まれている成分が有ります。
梅干しの中に含まれているこの成分は、熱を加えることにより量が増えることが確認され、「焼き梅干しダイエット」がはやり始めています。
バニリンは小腸で吸収されると脂肪細胞を刺激し、脂肪燃焼作用が働き始めます。
梅干を食べるだけで、脂肪が燃焼されるとは、脂肪の増加に悩む人たちには朗報ですよね!!
何故熱を加えるとバニリンが増えるのかというと、梅干しの中にはバニリングコシドというバニリンによく似た成分が有ります。
バニリングコシド自体は、脂肪燃焼作用はないのですが、熱を加えることによりバニリンに変化する事が判ってきたのです。
レンジで約1分温めるだけで、バニリンの量は20%増えることが確認されています。
梅干しと言えば紀州産ですが、紀州の梅干しは製造過程でバニリンの量を増やすことに成功し、他のものよりバニリンの量が多く含まれています。(詳しくは>>>>)
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梅干しは、塩分量などの問題もありますから、一日3個くらいを目安にしてください。
一食に一個食べれば、良いのですから気軽に取れますよね!!
抗酸化作用抜群梅リグナン
人間が生きていく上に絶対に必要な物が酸素ですが、酸素の中には活性酸素となり体に有害な影響をもたらしもします。
活性酸素は、強い酸化能力をもち、細胞を傷つけていきます、でも体には抗酸化酵素や抗酸化物質を利用し酸化を抑制していきます。
梅干しに含まれている梅リグナンという物質は、強い抗酸化作用のある物質として注目を集めています。
梅リグナンは、梅干しのほかにも、お茶やタマネギ、リンゴ二も含まれています。
梅干しが、酸化ストレスからくるガンや動脈硬化など生活習慣病への予防効果が期待できます。
また梅リグナンは、ピロリ菌の抑制効果も確認されています。
ただ梅干しでピロリ菌を抑制するには、一日50個の梅干しが必要となりますので、梅肉エキスなどの濃縮したものが必要になります。
糖の吸収を抑える効果
小腸で働く酵素にα-グルコシダーゼという物があります。
このα-グルコシダーゼは、小腸で糖を吸収させる酵素です。
糖尿病の改善薬の中には、「α-グルコシダーゼ阻害剤」という物があります。
梅干しは、このα-グルコシダーゼの活動を抑制する作用が確認されています。
血圧上昇抑制作用
血圧を上昇させる要因は多種多様ですが、アンジオテンシンという生理活性物質は血圧を上昇させる働きがあります。
アンジオテンシンは、不規則な生活や喫煙、ストレスなどにより血液中の濃度が上昇します。
濃度が上昇することにより、血圧が上昇します。
梅干しには、アンジオテンシンの濃度上昇を抑える作用が確認されています。
注意してほしいのは、梅干しは薬ではないのであくまでも日ごろの予防のためとして梅干を食してくださいね!!
梅干しで疲労回復
暑いときなど梅干しで、塩分補給のために食べる方は多いと思います。
そうすると結構疲れも取れてきますよね!!
この疲労回復効果は、梅干しに多く含まれているクエン酸のおかげです。
以前は疲労の原因は、乳酸の蓄積と言われこの乳酸の生成を抑制してくれると考えられていました。
だだ現在では、乳酸が疲労の原因であることは否定されています。
疲労により大量の酸素が必要となり、その酸素の一部が活性酸素となり細胞にダメージを与えます。
この時ダメージを受けた細胞は、疲労因子FFを出します。
(関連ページ:疲労のメカニズム~ファティーグ・ファクター(疲労因子FF)~)
これが現在最新の研究科による、疲労の原因に関する説です。
でもクエン酸が、疲労回復に関与しないという部分は否定されていません。
クエン酸は、抗疲労物質として注目されていることには変わりはありません。
人間は、アデノシン三リン酸(ATP)というエネルギー源を使って活動しています。
このATPを作り出すときにクエン酸が使われます。
クエン酸がエネルギーを作るのに重要な成分なので、疲労回復にも重要な要素ということです。
更にビタミンB群を取るとより、エネルギー効率が上がります。
私は疲れている時、コンビニで梅干しのおにぎりを買うことにしてます。
(関連ページ:疲労回復・元気の素〜ビタミンB群〜補酵素)
まとめ
戦後塩分の摂りすぎが問題となり、梅干しやみそ汁などの日本伝統の食べ物が追いやられてきました。
でもこの20年で、また日本食が見直されてきています。
梅干しを一日2~3個をめどに毎日の食事に取れ入れることで、生活習慣病への予防効果が期待できます。
ただもちろん他の生活習慣も正すことが必要です。
梅干しは、薬ではありませんから、過信は禁物ですよ!!
参考サイト:紀州梅効能研究会
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