私は整体師をやっていますが、人の体は謎だらけです。
ある痛みが、別の箇所の病気の治療により軽減されることがあります。
西洋医学的に言うと、内臓体性反射や関連痛などと言います。
東洋医学でも、経絡の流れや五行説などで説かれています。
経絡とは、血管に血液が流れているように経絡という流れがありそこに気という根源的エネルギーが流れているという東洋医学の根本的な考え方です。
経絡は、臓器の名前が付けられています。例えば膀胱経とか肺経などというようにです。
ある経絡がすごく凝っている時にその臓器に疾患があったりします。
いうほど単純では、ないのですがね!!
今回ひょっとするとこういう経絡の流れから考える方が辻つまが合うなというこを経験できました。
毎週来てくれているお客さまですが、ズット左肩甲骨と背骨の間付近に慢性的な痛みがあり、ここ何年も取れない状態が続いています。
私も心配して大動脈に何か問題があるかも知れないから検査を進めていました。
本人も2年連続で、胸部レントゲンで引っかかり医者からもMRI検査を進められているようです。
そのお客さまは、学校の先生をしておられ相当のストレスを抱えているようです。
教員の健康への障害は相当のようで、そのお客さまの学校では現在5人の先生が休職や休みがちだそうです。
その方も、数年前一年休職していました。
そのときは、病状が悪すぎて本当に復職できるのか心配してしまいました。
幸い何とか、病状は小康状態で休みがちですが、何とか授業出来ているようです。
ところが最近血尿が続き、ついには結構な量の血尿が出て緊急入院してしまいました。
最初の診断は、結石が尿管などを傷つけたのが原因と言われたようです。
ところが、入院して調べたところ結石ではなく、持病の薬の副作用で膀胱壁が弱くなりカサブタが剥がれ出血したようだとの事です。
抗ガン剤も使用しているようで、その副作用とも思えます。
止血剤で、出血を止めたところ肩甲骨の間の痛みも軽くなったようです。
慢性痛があった所は、東洋医学で言う膀胱経が通っているところです。
膀胱の内壁が、強い薬により慢性的に炎症を起こしていたため、膀胱絡の走行である肩甲骨と背骨の間付近に反射として鈍痛が出ていたのかもしれません。
それが止血剤を直接投与したことにより、炎症が取れ鈍痛がだいぶ軽くなったのかもしれませんね。
これは、結構良い経験になりました。
ただ注意しなければならないのは、我々整体師が軽はずみに病気のことを語ってはならないということです。
医師ですら、自分の専門外のことはもどかしいくらいにハッキリと言いません、不用意な発言は不安を呼びます。
病気に関して我々は、慎重に発言し症状によっては医師や薬剤師さんに相談するようにお話しするしかありません。
それでうまく間に合えば、幸いなことです。
東洋医学という経験医学の奥をもっと見てみたいと今日痛烈に感じた1日でした。
ジャーナリストにして薬剤師である著者の経験と取材により東洋医学の真髄がわかる著書です。東洋医学に興味のある方にオススメの一書です。
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